ストーカーに関する警察への相談件数は年間2万件超え

ストーカーリカバリーサポートの守屋です。

ストーカーに関する警察への相談件数は年間で2万件を超えています。

これはここ数年でこうなったわけではなく、かれこれ10年ほど横ばいの状況が続いているのが実情です。もともとは携帯電話すらなかった時代から、気軽に連絡ができるようにメールが普及。さらにはSNSやメッセージアプリが爆発的に利用者が増えているのも背景にあるでしょう。

しかしどうしても考えねばならない問題があるんです。明らかに問題が起きるであろう案件に対しても、事件が起きてからでないと対処しないのです。

付きまとい等という項目にメールの送信が入っていなかった

ストーカー規制法に少し詳しい人ならば誰もが知っている「付きまとい等」というワード。

この付きまとい等に属する行為は、ただ単に付きまとう、待ち伏せするだけではなく、現在ではメールやSNSでの執拗なメッセージ送信も含まれています。

もともと付きまとい等という項目にメールやSNSのメッセージ、掲示板への書き込みなどは入っていなかったんです。

それを原因として事件が発生してから慌てて翌年に法整備がされる、というなんとも日本らしいというか後手後手の対応が多く見られます。

とあるニュースではSNSへの書き込みやメッセージを取り合えて「巧妙化」

とあるニュースではもともと電子メールがストーカー規制法に入っていなかった過去を触れて、「巧妙化する手口」としてSNSの書き込みやメッセージの送信を使った手口を巧妙化、と紹介しています。

これは巧妙化でもなんでもなく、ただ連絡を取れる手段が一般の人に増えただけ。ストーカーがこうしたツールを利用するのはごくごく当たり前のことなんです。

次にストーカーが利用するのはなんだろうか?

メール、SNS、と続いたら今度はどんなことがストーカーをするツールに使用するのでしょうか。

これまでの技術とは全く違った新しい革新的な技術が出てくれば、予想は全く不可能です。しかし現在では思いつくものが1つ。まぁこれはおそらくSNSの範疇に入るのかな?という気もしますが、ライブ配信アプリやYouTube動画などの熱烈なファンからストーカーになるパターン。

実際にYouTubeでは有名ユーチューバーに対して熱烈なファンがストーカー行為をしている動画があり、さらにそれをユーチューバー自身がネタにするというものもあります。

そしてライブ配信アプリの話に移ります。

ライブ配信アプリはライバーと呼ばれる方が配信をして、それを見ている視聴者の方がギフトのようにポイントなどを送れるものです。

構図としてはアイドルにプレゼントを贈るような図式と全く同じ。非常に少額からこうしたプレゼントができるため、気軽に楽しめるアプリでもあります。

しかしライバー側はこうしたプレゼントをもらっているから断るに断り切れない、視聴者の方はヒートアップしていく、というストーカーの事件へと発展しやすい構造をしているところがあります。

少しでもストーカーかも?と思ったら気軽にまずは相談してみよう

少しでもストーカーかもしれない、と感じたときにはすぐに警察やストーカー対策の専門家へ相談を入れてみましょう。

警察への相談件数がかなり高くなっているのも、気軽に相談できる環境が整ってきた、というのもあるかもしれません。また警察ではことが大きくなりすぎる、と感じている方はストーカー対策の専門家である私たちのような機関へ相談してみてください。

警察と違って法的な拘束力があるわけではありませんが、被害者の方に寄り添ってアドバイスを送らせていただきます。