ストーカーリカバリーサポートの守屋です。
性犯罪者にGPSの装着義務付けが、性暴力対策の強化のための案に盛り込まれているようです。
人権の問題もありなかなか検討までに至らなかったのですが、ここにきてようやく1歩前進といったところでしょうか。
様々なご意見があるでしょうが私個人としては、性犯罪者に対するGPS装着義務付けは賛成の立場を取っています。
性犯罪者の再犯率は高い
性犯罪は仮に刑期を終えて出所してきたとしても、再販に手を染めるケースが目立ちます。
一種の病気としてとらえられるケースも多く、他の犯罪と比較しても「なかなか自制するのが難しい」のが性犯罪です。
性犯罪の抑止力に期待
GPSの着用が義務付けともなれば、GPSを発信する機器を持ち歩かなければなりません。足首に装着するタイプのものなどがあるようですが、そうなると日常生活でも長ズボンを履いたり、足首まで覆う靴下などで隠す必要が出てきます。
そんな生活は考えただけでも気が滅入りますし、GPS発信機をつけているのを知られないように生活しなければならなくなります。
生活が大きく変わってしまう可能性があるGPSの装着義務は、性犯罪の大きな抑止力の1つとなってくれると思っています。
GPS装着を義務化するには立法措置が必要
現状の日本ではGPSの装着を義務化できないそうです。
そのためにまず法律を作って整備していかなければなりません。韓国ではそのために『特定性暴力犯罪者に対する位置追跡電子装置装着に関する法律』という法律が2008年から施行されているようです。
性犯罪者のGPS装着を義務化するためには、韓国がモデルケースになっていくのでしょうか。
ゆくゆくはストーカー加害者へのGPS着用義務付けも
私が性犯罪者に関するGPSでの監視を賛成する立場なのは、ゆくゆくは「ストーカー加害者」にも拡大してくれるのを期待しているからです。
再犯率も高く、被害者の心の深い傷を負わせるという点では、性犯罪もいストーカー犯罪も全く同じとまでは言わないものの、近いものがあると感じています。
実際ストーカーリカバリーサポートとして被害者の心に寄り添っていく中で、ストーカーを許してはならない、と強く感じている部分でもあります。
そのために少しでもストーカー被害を減らすためには、やはりGPS監視の法整備を進めていくべきと考えています。
ぜひ検討を進めていただき日本でも「GPS監視」ができる世の中になってほしいと願っています。