ストーカーリカバリーサポートの守屋です。
2024年12月7日のニュースで山梨県であるストーカー事件を目にしました。
と入っても殺人や傷害などの重大事件ではなく、ストーカー規制法違反として、過去に複数回警告を受けているにも関わらずSNSで誹謗中傷の発信をしたものとして逮捕された事件です。
ストーカーは付きまといだけでない!SNSを利用したメッセージや投稿なども対象に
ストーカーと言えば、何度も何度も電話をしたり何百件もメッセージを入れたり、色々な場所で待ち伏せしたり、というイメージが強い方もいるかもしれません。
しかしSNSでのメッセージ送信はもちろん、名誉棄損となるような投稿を行ってもストーカー規制法違反に該当する可能性があります。
「名誉を傷つける行為」に該当しますね。
逮捕されたストーカー加害者は逮捕に納得していない!?
今回の事件によりストーカー加害者は逮捕されましたが、ストーカ―本人からのコメントも紹介されています。
それは
「逮捕に納得がいってない」
というもの。
ストーカー行為の1つとして定義されている事柄。かつこれまでに複数回にわたり警告を受けている状況です。それでも逮捕に納得がいってないとのこと。
普通の感覚を持っている人が聞けば、一体何を言っているのやら、という感覚に襲われるでしょう。
ストーカー心理として自分の行動が全て正しいと思い込んでいるので注意
一般論で考えれば「考えられない」ようなことでも、ストーカー心理で考えればこれは充分にあり得る話しなのです。
ストーカーは好意から失望感、絶望感に代わり、そこから憎しみを向けてくるケースが少なくありません。
元々は好意からなのに、それが形を変えて悪意を向けてくるわけです。
そしてそうなるに至った理由が
「受け入れられない」
「理解してもらえない」
という感情から、理解してもらえないのはアイツが悪いからだ!という自己中心的な理屈によるもの。
すなわちストーカー自身は自分の行動について悪いとは全く思っていないわけです。
だからこそ今回のストーカー加害者も「逮捕に納得がいっていない」ワケです。
だって自分が悪いわけではないのだから。
普通の感覚を持っている人で、かつストーカーではない方が頭でどれだけ考えても正当化できる理由ではありません。
でもストーカー行為に支配されてしまった加害者は、こうした理屈ではないのです。
そのためストーカー被害に遭っている方は、こうした一般的には理解しがたい人種を相手にしている、と思って行動される方がよろしいかと思います。
「話せばわかる」
「根は悪い人じゃない」
という自分の中に持っているわずかな希望を、相手に期待しないこともストーカー対策の1つの方法なのかもしれません。