警察官もストーカー加害者になってしまう

ストーカーリカバリーサポートの守屋です。

ストーカー加害者から被害者を守ってくれる立場であるはずの「警察官」。

その警察官がストーカー加害者になってしまい、逮捕されるという事件が発生しました。

これはよくある元交際相手への執着からくるもので、復縁したい、という気持ちから付きまとい行為へと発展したケースと言えるでしょう。

警察官だからと言ってストーカーをしないわけではない

ストーカーとは無縁の人からしたら、人を守るべき立場である警察官が、このような犯罪を犯すのはおかしいと考える人もいるでしょう。

しかし警察官でも、一人の人間なのです。

どこかでストーカー行為を行う要因が重なってしまうと簡単に事件は起きてしまうものです。

この逮捕されたのは50代の管理職だったようですが、「自分が逮捕されたことに納得できない」という話をしているようです。

これは自分がストーカー行為をしている、とは微塵も考えておらず、行動を客観視できていないのです。

ストーカー加害者の典型的な考え方で、そうに違いない、という思い込みから自分が悪いことをしている自覚がないため、結果的にストーカーとして逮捕されてしまった、ということです。

ストーカーだって一人の人間、警察官も人間です

元交際相手、というストーカーが起こりやすい関係性で発生した今回のストーカー事件。

女性に被害はなかったようでなによりですが、1日に100通を超えるメッセージが届くようなケース。さぞ恐怖を覚えたことでしょう。

ストーカーも人間であり、警察官も同様。やはりストーカーとなってしまう資質のある方で、様々な要因が重なるとつきまといなどの迷惑行為が始まってしまうものなんです。

警察の対応は間違っていなかったのか?

実はこの逮捕された警察官、接近禁止命令が出されていた、という背景があります。

接近禁止命令が出されていたにも関わらず、つきまといを繰り返してしまったのです。

そしてさらに驚くことに、記事が発表されていたのが2023年12月7日。

同月5日まで通常通り勤務をしていた

とあるのです。

ストーカー被害を受けているという女性からの申し出があり、接近禁止命令まで出ているにも関わらず、通常通り警察官としての仕事に就いていることに驚きを隠せませんでした。

今回のケースは重大な事件となる前に決着できた事案ではありますが、警察の対応についてももう一歩踏み込んだ厳しい監視体制を敷いておくべきではなかったかと感じざるを得ません。