ストーカーリカバリーサポートの守屋です。
あくまで一般論ですが、ストーカー加害者となってしまう人の中に少なからず存在するのが、これまでに人と接した経験の少ない方。
その理由について考察してみたいと思います。
人と付き合うって相手を思いやること
誰かと交流をする。
仕事でもプライベートでも一般的にはありふれた光景だと思います。しかし誰もが順風満帆でケンカ一つなく、誰に対しても不満の1つもない、というケースはおそらくないでしょう。
お相手の一部の行動や言動にモヤモヤしながらも、話し合いや我慢などで折り合いを付けて行くケースが多いと思います。
また何か話をしていたり、何か物事を始めようとしているとき、このように言ったら相手はどう思うんだろうか、これは傷付けるかもしれないから伝えるのはやめておこう。などと考えることもたくさんあります。
これはどんな相手にも日常に起こりうる関係性です。会話や行動の端々には「相手を思いやる気持ち」というものが必ず存在しています。
恋人同士、会社の同僚、学校の友人、はたまた親子までとにかく幅広い場面で、このように相手を思いやることはたくさん行われています。
ストーカー加害者は人付き合いが苦手?
ストーカー加害者は人付き合いが苦手な人が多い印象です。友人が少なかったり、恋愛経験が少なかったりなど。
それはこれまでの経験で、相手を思いやることがどうしても不足している人が少なくありません。これは気持ちがないわけではなく、表現の仕方が分からない、対処の仕方が分からないといったもの。
相手の気持ちが理解できないから、自分がどんな行動を取れば相手がどう感じるのか、という想像ができない場合も多いのです。
そしてその最もたるが恋愛。恋人、というのは通常の会社の同僚や友人よりもちょっと近い位置関係にいるケースが多いですよね。だからこそ近い距離で接したり、少し遠慮する部分があったりと上手くバランスを取っています。
もともと恋愛感情からストーカーへとなってしまう人も多く、相手の気持ちや行動に対する評価を察するのが難しい特徴が出てきます。
経験値の少なさから人との距離感がちょっとおかしい
ストーカーになりやすい人はコミュニケーションを取るのが苦手な人も多い印象です。いわばコミュ障と呼ばれるもの。
話をするときにやけに距離が近かったり、関心を持ってもらうためにメッセージや電話を頻繁にしたり。
純粋に人とコミュニケーションを取るのが苦手な人なのか、ストーカー気質の人なのか、判別が難しいポイントですが、人との距離感はやはり見るべきポイントです。
ものすごく近い距離で話をされたり、他の人と話をしているのに近くでその様子をじっと見ていたりと「あれ?おかしいな?」と感じる行動がどこかに出てきます。
決定的な勘違い!でも自分は間違っていると思えない
これまでお話したような特徴を持つストーカーになりやすい人。
そのような人は人から優しくされたり、相談に乗ってもらったりすると、「自分のことが好きなんだ」「自分に好意を寄せてくれている」と勘違いをしてしまいます。
そこが引き金となってメッセージや電話、待ち伏せ、といった具合に行動がエスカレートしていきます。
そこに相手の気持ちは関係ないんです。むしろ自分に都合よく解釈しているので、嫌がられているとは微塵も感じていないのが特徴。
だからやめてもらうように話をしても一切通じない。話し合いで解決できると思っていたのに、それが全くできないので気持ち悪さや恐怖を感じるわけです。
ストーカー加害者は、その気持ちで頭の中が支配されてしまっています。もし1日に何十件、何百件とメッセージが送られてくる、電話が四六時中かかってくる、などがあればなるべく早めに専門家へのご相談をおすすめします。