ストーカーの実例!そのストーカーにどう対処したか

ストーカーリカバリーサポートの守屋です。

今回はストーカーの被害に実際に遭ったことがある女性に話を聞くことができ、その実例を紹介してみたいと思います。

大きな被害は出ず、最終的には加害者にも理解を得られたケースです。

イベントで知り合った顔見知りがストーカーに

ストーカー被害を受けた女性(Aさん)は、趣味のイベントで知り合いとなった壮年男性からストーカーを受けました。

元々イベントで交流を持っており、お互いに顔見知りで挨拶はもちろん会話なども普通にする間柄だったそう。ただプライベートでの交流はもともとあったわけではありません。

そんな顔見知り同士だった2人。ストーカーはいかにして始まったのでしょうか。

ストーカーの加害者の特徴

さてここでストーカーの加害者はどんな人だったのでしょうか。

特徴は非常に真面目でこれまで一切趣味がなかった人。日常生活では一切「ヘンな人」と思われるような方ではありません。しかも人当たりも良く、普通の壮年男性という印象です。

周りから見れば「え~?この人が!?」と思うような方ですね。

親切心から家の前で待っているように

元々イベント仲間としたつながったこの2人。

家の方向が同じだったこともあり、車を持たないAさんはたまに自宅近くまで送ってもらうようになります。特別ヘンな人ではないと思っていたためすっかりAさんは安心していたようです。

しかしある日、うだるような暑さの中で出勤のため自宅を出ると、そのストーカー加害者の車が。

「暑くて大変だろうと思って、仕事場まで送るよ」

と言われたそう。とにかくAさんが大変だろうから、という一心での行動でたびたびこんなことが続くように。

加害者本人はストーカーの自覚は一切ない

ストーカー加害者に対してAさんが感じていたのは、下心というかスケベ心は一切感じなかったらしいんです。ストーカー加害者本人は、本当にAさんが心配で心配で仕方なくての行動で、ストーカーをしている感覚は持っていませんでした。

顔見知りだったためはっきり本人に伝えた

元々顔見知りだったAさんと男性。会えば普通に雑談をするような間柄だったため、はっきりと本人に

「連絡もなしに迎えにこられても気持ち悪い、これはストーカーだ」

と、伝えました。

ストーカー行為を行っていた男性はきょとんとした顔をして、「僕のやってることってストーカーなの?」と面食らっていたのが印象的だったとAさんは言います。

比較的親しい間柄だったため、オブラートに包むことなくストレートに伝えたのが功を奏したのか、以来男性からのストーカー行為はぴたりと止まりました。

今も続く良好な関係

なかなかのレアケースですが、一旦ストーカー化した男性との仲は現在趣味の仲間として現在も良好な関係を続けているそう。

Aさんのストレートに伝えられる性格も幸いでした。ストーカー行為が悪化せず、現在も良好な友人関係を続けていられるのは定期的に趣味のイベントで一緒になり話ができていることもあるかもしれません。

必要以上に追いかけなくても、そのイベントで会えることが分かっているためです。

またAさんの家への送迎もときどきお願いしているようで、そのときに「やってはいけないこと」を言い聞かせているんだとか。若い女性に壮年男性が説教されている姿は創造するとちょっと笑えますが、おかげでちょうどいい距離を保てています。

ストーカーが悪化しなかった要因はこれ!

Aさんに対するストーカー行為が悪化しなかったのには要因があります。それはズバリ、カットアウト/フェードアウトをしなかったことです。

元々親切心から始まってしまったストーカー。心配で心配で仕方ないというまるで親が子供を見るような感覚だったはずです。

普通の女性なら、家の前で待っている、帰宅したかどうかを外から電気がついているかどうか確認する、などの行為に恐怖を感じてしまうでしょう。そこで逃げようと連絡先を立ったり、趣味のイベントを退会してしまう、などの行動をとらなかったのが大正解です。

ストーカーは逃げれば逃げるほど追ってきます。狙ってこのような行動をとったわけではないと思いますが、連絡先などはつないだまま、その行為がダメであることをしっかりと伝えて理解させたAさんのお手柄であるとも言えますね。

ストーカー化した男性を鎮静させて、現在も「普通の友人」関係が続く2人。ちょっと珍しいケースですが、こんなケースもあるんですね。