ストーカーリカバリーサポートの守屋です。
ストーカー被害に日々悩んでいる方は「どうにかして現状を脱したい!」と考えている方ばかりだと思います。
日々続くつきまといに神経をすり減らして、身も心もボロボロになってしまうストーカー被害者も少なくありません。
そこでストーカー被害者の願いと言えば、どうしたらストーカーは諦めてくれるのか、という点でしょう。
ストーカーに諦めさせる方法があるのでしょうか。
ストーカーが諦めるときは自分に不利益になるとき
ストーカーが諦めるときのケースを考えてみたいと思います。
どれだけ拒否をしても、どれだけもうやめてほしいと言っても全く収まらないストーカー行為。
そのストーカー行為を収束させるためには、ストーカーにとって、ストーカー行為が不利益になると自ら判断したときでしょう。
なにしろストーカー被害者に対して、どれだけ拒否をされようとも「話をすれば分かってくれる」と心から信じているんです。
被害者に対して「嫌われる」という感情はストーカーにとっての不利益にはなりえないのです。ストーカー行為そのものが自分の不利益になる、と思わせたときでなければストーカーは諦めてはくれません。
ストーカーだって自分の生活が大切
ストーカー行為が不利益になるケース、とは一体どんな場合なのでしょうか。それはストーカー行為によって職を追われたり、仕事に支障が出たりするなど、自分のこれまでの生活が脅かされるケースです。
その一番大きな武器となるのがやはり警察から逮捕されること、でしょう。
例えば仕事に就いているストーカーだったとして、いくら勤務態度が真面目でもストーカー行為で逮捕されれば、会社の耳に入るのも時間の問題。
ストーカーとして逮捕された人間を会社はどう思うでしょうか。
それを考えるとストーカー自身も「職を失うかもしれない」と考えます。まず自分の生活基盤あってこそなので、逮捕されるかもしれない、とストーカーに思わせれば、それが諦めてくれるタイミングとなるでしょう。
ストーカーを諦めさせるためにできることは?
ストーカーを諦めさせるには、ストーカーに「逮捕される可能性がある」と思わせるのがポイントです。
ではそのためには何をすればいいのかと言えば、ストーカーをされている証拠を集めるのが一番でしょう。
・執拗に送られてくるメール
・繰り返されるSNSへの書き込み
・プレゼントなどを繰り返し送付してくる
など、色々なストーカーの定義に当てはまる行為を記録しておくようにします。メールやSNSへの書き込みは内容だけでなく、日付や時間なども記録できるとなおいいでしょう。それに家の前の防犯カメラの映像なども大きな証拠になります。
なぜならこれらの証拠が揃わないと、警察も動くに動けないからです。逆に証拠さえそろっていれば、こちらにかなり大きな武器となるのは間違いありません。
ストーカーは拒否されても変わらないと考える
ストーカー被害者にとって大切なのは、どれだけこちらが「嫌だ」と言っても、ストーカーの加害者にはまるで伝わっていない、と考えるべきです。
仮にやめてほしい、と言うメッセージが伝わっていればありがたいのですが、ストーカーの心理としては拒否をされればされるほど執着します。
「話をすれば分かる」
「そんな貴方が怖がっているような人じゃない」
と思っています。被害者が誤解をしていると思い込んでいるんですね。
その誤解を解こうと、これまで以上に躍起になってこちらに接触を試みてくるんです。
社会的にダメージを受けるのをストーカーは嫌がる
実際にストーカー行為をやめるよう通告しても、ストーカーにとって社会的ダメージはありません。
ただこれが公権力によって裁きを受けたらどうなるでしょうか。いわゆる警察に逮捕されたら……ということです。
職を失い、家族がいれば家族を失う可能性もある。
さらに自分が生まれ育った土地であれば、あっと言う間に噂は広がってしまうでしょう。
こうした社会的なダメージが大きくなってしまうかもしれない。と考えたときにストーカーを止める抑止力になってくれるんです。
誰だって警察に逮捕などはされたくないものです。ストーカーが諦めるときは、説得されたからという場合は少ないんです。
自分が社会的にダメージを受ける可能性があると感じると、ストーカー被害は大きく減っていく可能性があるでしょう。
ただ社会的ダメージを受けてでも「殺してやりたい!」というデンジャーの状態となったストーカーは、個人の手に負えるものではない可能性があります。
そのあたりの見極めはなかなか難しいものがありますので、ぜひ相談をいただければと思います。