警察関係者がストーカー!身分や社会的立場関係なくストーカーは発生する

ストーカーリカバリーサポートの守屋です。

今回のお話は警察関係。

と入っても警告やストーカー被害の相談で警察へ行く、というものではなく、警察関係者がストーカーの加害者になってしまった。というものです。

本来はストーカーを監視、取り締まる立場の警察

本来警察と言えば、ストーカーに関する相談を受け付けたり、警告を加害者に発したり、はたまた悪質なストーカーを取りしまうような立場、機関です。

ましてその警察に勤める職員がストーカー加害者側に立つ、なんてことは何があっても許されないはずです。

これは警察内部のことをよく知らない私たち一般市民でも簡単に想像がつくもので、まして警察の中にいれば「ご法度」だということは本人が一番身に染みて分かっているでしょう。

ストーカーが表に出れば仕事も社会的地位も失う危険な行為のはず

ストーカーの加害者になっていることが分かれば一般的にはどうなるでしょうか。

例えばつきまとい等、とされる一般的にストーカー規制法違反をした場合、会社や学校ではおそらく厳重注意や異動、業務上の接触禁止などが一般的に考えられる措置でしょう。

これが警察になると注意だけでは済まされず停職数か月の処分が妥当なところ。

(実際は停職3カ月だった)

もちろんストーカー事件から発展して傷害事件になれば懲戒処分は免れません。

今回のケースでは停職3カ月を受けて依願退職をしています。これは事実上の退職勧告。

すなわちストーカー規制法違反がバレてしまえば、安定した生活も給与も立場も何もかも失ってしまう行為です。仕事を失い、家庭をお持ちの方なら家庭を失う可能性もあり、事件として公にされれば近所の方の耳にも届くでしょう。

「わかっているけど止められない」これがストーカー

これだけストーカー規制法違反を犯すことが怖いことだと分かっている警察職員。

それでもなぜストーカー事件は起きてしまうのでしょうか。

これはストーカーをしてしまう人は「ダメなことだとはわかっている」んです。

でもやめられないんです。

ここに合理的な理由は存在しません。何を犠牲にしてもいい、どうなってもいい!という強い思いがそこにあるんです。

多くの人は失うものとストーカー行為を天秤にかけて、割に合わない、と感じるとスッと熱が冷めていきます。

この天秤が壊れてしまったときがストーカー殺人事件などの凶悪な事件へとつながっている事例なんです。

今回のケースではもしかしたらどこかで失うものの大きさに気付き、ストーカー行為を辞めていたかもしれません。でもどんどんエスカレートしていく可能性だってあったわけです。

昨今ではストーカー規制法違反で毎日のようにどこかしらで処分がなされています。

やりすぎだ、と思う人もいるかもしれませんが、こういったスピード感が凄惨なストーカー事件を事前に食い止めていることも心に留めておいていただきたいと思います。