ストーカーリカバリーサポートの守屋です。
人間どこかしらで出会いというものはあるもので、一方は別に何とも思っていない。でももう一方はわかりやすく恋愛感情を抱いてしまっている。
こんなケースもあるでしょう。よくありそうな事例を出して、ストーカーになるのかならないのかを確認してみたいと思います。
飲み屋で意気投合!連絡先を交換
飲み屋で偶然近くの席にいたお客同士。
ひょんなことから話が弾んで意気投合、このようなケースは結構頻繁に耳にするケースですよね。これがこうしたシチュエーションではなく、例えば若い方なら合コンなどでも意気投合することもあるでしょうね。
さて、ここでお互い意気投合しているわけですので、印象としては悪くありませんよね。もっと相手のことを知りたい、と連絡先を交換するのは自然な流れだと思います。
何度か食事に行くうちに……
連絡先を交換したら趣味の話やペットの話、おいしいお店の話なんかで盛り上がってしまいますよね。
そして食事に誘っておなじ時間を共有するようになってきます。
LINEや電話などで「何かが違う・・・」と違和感を覚えればそこで関係が途切れてしまいますが、そうではない場合はこういった話の流れが自然です。
ここまでは、よくある恋人同士になる前の、いわば健全なお付き合いの期間とでも申しましょうか。
一方は恋愛感情が全くない
ここで一緒の時間を共有していくと、お互いの感情にズレが出始めることがあります。
一方はここまで連絡を取り合い、食事などへ出かけて時間を共有してきましたが、恋愛対象として見られない、これ以上関係を進展させる気が無い状態です。
もう一方は恋愛感情に
そしてもう一方。
LINEや電話、食事など、一緒の時間を共有していくうちに、相手に惹かれて恋愛感情を抱いています。
正式にお付き合いをしていきたい、こう考えている状態です。
1日に何通も送る/届くLINEや電話
さてこうなるとちょっと大変です。
恋愛感情が無い方をAさん。恋愛感情がある方をBさんとしましょう。
Aさんはこれ以上関係を進展させる気が無い。しかも日々届くLINEや電話などの返信が億劫で、別に一緒に食事などへも出かける必要がないと考えています。
LINEの連絡は1日に2~3通程度と仮定します。
そのためいつも届くLINEはできればスルーしたい。それでも頻繁にくるLINEにうんざり。
できれば何事もなくBさんにフェードアウトしていってほしい。
こういった感情が出てきています。
逆にBさんは、LINEをしても返事をくれなくなった。予定を合わせてどこかへ一緒に出掛けたりしたいのに、仕事が忙しいなどの理由でなかなか上手くいかない。
連絡くらい返して欲しい
できれば予定を合わせて出かけたい、もっとお近づきになりたい
こんな感情です。
Aさんは連絡が鬱陶しくなり「ストーカーされてる」と吹聴
さて、この場合Bさんが一方的に恋心を抱き、頻繁に連絡をしても、そっけない返事や態度。
AさんはAさんでこれを疎ましく感じてうんざりしている状況ですね。周囲にも「ストーカーをされている」と漏らすようになりました。
これってストーカー?
さて、このようなケースですが、これってストーカーでしょうか。
Aさんの感情は、もう仲良くしたくない、でもはっきり断りにくいからそっけない態度を取る。
Bさんは、恋愛感情を抱いている。でもなかなか連絡をくれない、予定が合わないから、ちゃんと連絡が欲しい。
これって本当によくある話だと思うんです。
しかしこれはAさんが吹聴する「ストーカー」には該当しません。
Aさんがうんざりしているとしてもです。
次のような場合にはストーカー行為と認定される可能性があります
- LINEなどの連絡が昼夜問わず1日に何百件というペースで入る
- 何度も会社や自宅などをうろついて面会を求める
- 拒否をされてもこうした行為を続けている
などです。これらの行為をしていれば明らかにストーカーなんですが・・・
でも事例のケースでは1日に数件のLINE。常に電話が鳴りっぱなしという状況とは明らかに異なる。Aさんから明確な拒否はない。
Aさんが「Bはストーカーだ」と周りに言っていたとしても、おそらくストーカーとは違う可能性も出てきます。
Aさんの場合、関係を終わらせたいのであれば、はっきりと「もうやめて欲しい」と伝える必要がありましたね。Bさんの行動はただの積極的なアプローチに過ぎない可能性が高いです。
しかし!
Aさんが仮に、警察にストーカー被害を受けている。と被害届を出したら・・・?
警察からの警告を受けてしまう可能性も考えられます。Bさんからしたら寝耳に水。「言ってくれれば連絡なんてしなかったのに」と。
これってお互いが不幸になってしまいます。
異性との出会いはそこかしこにあるものですが、相手が傷つくかもしれない、自分が相手を傷つけるようなことはしたくない、というAさんのやさしさが原因になってしまうこともあるんですよね。
このやさしさが勘違いを生んでしまう場合があります。
お互いが不幸になってしまわないためにも、自分の気持ちをはっきりと伝えておく必要がありそうです。
「毎日連絡がきて困ってるんですよ」という方がいるかもしれませんが、意外と相手にもうやめてください。と伝えられていない人もいます。
中には「やめて欲しい」という空気を察するのが難しい方もいますので、きちんと伝えてあげるようにしましょう。