尽くせば尽くすほど好きになってしまう「フランクリン効果」

ストーカーリカバリーサポートの守屋です。

ストーカー加害者になってしまう人の中には、相手に尽くしてしまったがために感情が抑えられなくなりストーカー加害者になってしまう方もいます。

実はよくある事例の1つで、こうしたことを知識として持っておくとストーカー被害に遭いにくくなったり、知らない間に自分がストーカー化してしまうのを止めることができるようになるかもしれません。

「フランクリン効果」というもので心理学では有名なものです。

尽くせば尽くすほど好きになるフランクリン効果とは

フランクリン効果とは

相手に何かをやってあげる(施しをする)と、自分の感情に関係なく「相手のために何かをやった」という行動/結果が残ります。

相手のために起こした行動が最初にあるので、自分の気持ち、感情は変わらないはずなんですが、ここで不思議なことが起こります。

「相手のために・・・をやってあげたのは、自分が相手のことが好きだから」

という心理が働きます。仮に相手のことが嫌いでもこの現象が起こります。

逆に頼み事をすると相手が自分のことを好きになってくれる、という心理ですね。

ちょっと不思議なんですが、これがフランクリン効果です。

相手のために何かをやってあげている!ストーカー加害者の心理に似通っている

実はこのフランクリン効果、ストーカー加害者の心理に似通っているものがあります。

実際にあった事例で考えると分かりやすいでしょう。

ホストクラブやラウンジなどで働く水商売の方に貢いだ挙句、どんどんハマってしまう。

結果的には自分の要望が受け入れられず、傷害事件、殺人事件へとなってしまった、というニュースをいくつもご存じではないでしょうか。

これが完全にフランクリン効果で関係がスタートしています。

最初は接客や雰囲気など「楽しかった」と感じてリピートしているはずです。ただ親密になるにつれて、同伴をお願いされたり食事をごちそうしたり記念日を祝ったり、と相手にお金を使っているはず。

すると「これだけしてあげた」という心理が働いて、どんどん好きになってしまったわけです。

お願いを聞いてあげたほうが好きになるのかと思えばそうではなく、お願いを叶えてあげた側の人が好きになるんです。

相手のためを思えば思うほどドツボにハマる罠!あなたはこうなってない?

相手のために尽くしてあげたい!

と思えば思うほど、自分の中の感情が「好き」で埋め尽くされてしまうのではないでしょうか。

それと同時にその感情がコントロールできなくなってしまったらストーカーになってしまいます。

あなたもこうなっていませんか?

もし心当たりがあったら、じっくり考えてみてください。

ストーカーになってしまって被害者が増えてしまう前に。

また自分の人生をストーカーという加害行為で傷をつけないためにも。