ストーカー規制法について解説

ストーカーリカバリーサポートの守屋です。

最近はSNSや検索エンジンでは、自分の興味のある事柄をピックアップして「あなたへのオススメのニュース」などとしてピックアップされてきていますよね。

私は職業柄でしょうか、ストーカー関連のニュースを目にする機会がたくさんあります。

大なり小なり連日ストーカー事件のニュースを見ていると、実に様々な形態のストーカーがあります。しかしニュースで見かけるものについては逮捕に至る直接の行動と、その結果だけ。端的すぎるのです。

もう少し細かくお伝えしてくれてもいいかな?と感じるのですが、メディアにもそこまで労力を割くリソースがないのでしょう。

せっかくなので「ストーカー」とは何なのか。ストーカー規制法というものがありますので、1つずつ解説をしてみたいと思います。

そもそもストーカーとは何?

そもそもストーカーってどのように定義されているかご存じでしょうか。

ストーカーとは「ストーカー行為等の規制等に関する法律」という法律で規定されています。略してストーカー規制法。こちらの方が皆さんはなじみがあるでしょう。

この規制の対象となるのが「つきまとい等」と「ストーカー行為」。この2つだけです。

「つきまとい等」って?

つきまといと聞くと、あとをつけてウロウロするなどを真っ先に思い浮かべると思います。そもそも言葉の意味「つきまとう」って、そのものですからね。しかし「つきまとい等」の等に、他にも色々なものが含まれています。

その数、実に8種類。明確に定義されていますので、「もしかしたらストーカーに遭っているかも?」と感じたらチェックしてみてください。

つきまとい、待ち伏せ、押しかけ

これは読んで字の如く、付け回したり、執拗に追いかける。または学校や会社などに出向き出てくるのを待つ。逆に押しかけるなどを言います。

監視していると告げる

「お前のことをずっと見ているぞ」などと監視していると告げて不安感を煽るのも「つきまとい等」の1つです。

監視している、と直接告げなくても、会ってもいない、話してもいないのに

「今日は何色の服を着ていたね」

「さっき〇〇で食べた△△△、おいしかった?」

帰ってきた直後に「おかえり」

と、行動を監視していることを匂わせるのも「つきまとい等」になります。

面会、交際の要求

会いたい、付き合ってくれ、というのは日常でも珍しいことではありません。ここでポイントになるのが、被害者が嫌がっている/拒否しているのに、面会や交際を要求してくるケース。拒否をしているのに復縁を迫るようなケースもこちらに含まれます。

さらにこれだけでなく、ここにはプレゼントなどを受け取れ!という強要もこれです。

”プレゼント”というと小金井のストーカー事件を知る人も多いかもしれません。しかしこれは一方的にプレゼントを贈った加害者から、「返せ」と伝えたことで被害者が郵送で返却。それによってSNS等の書き込みが過激化したというのが本当のところのようですが・・・

小金井ストーカー殺人未遂事件の詳細はこちら

乱暴な言動

馬鹿野郎! 殺すぞ! など著しく粗野、乱暴な言動も「つきまとい等」の1つ。

ここまで至るきっかけとしては、交際を拒否された加害者が逆上して、つきまといなどと合わせて起こるケースが多いです。

無言電話や連続の電話、FAX、メール、メッセージなど

「つきまとい等」の最初はこの電子デバイスを用いた連続したメッセージ等が今は一番多いかもしれません。

ストーカーは20~30代の男女の間で多く起きています。スマートフォンの普及率はいわずもがな、その中でもほぼすべての人がLINEを使っているでしょう。

電話やFAX、メールなどよりも手軽に連絡先が交換できてしまいます。

LINEはブロックなどができるものの、一方的にLINEを送り付ける行為、嫌がっているのにそれをやめないのは「つきまとい等」になります。ひどいケースでは1日に何百件という常軌を逸した数のLINEを送る加害者も。

もう1つはツイッターやインスタグラムをはじめとするSNS。このメッセージやコメントなどを大量に残す行為もこちらに該当します。ただ単純にコメントで盛り上がっているのとは違い、明らかに嫉妬心を抱いているかのようなコメントや、交際を要求するコメントなど、ストーカーは他人と交流しているのを見るのが許せません。そこでメッセージなどがどんどんエスカレートしてきてしまうのです。

汚物などの送付

嫌がらせをする目的で動物の死骸や汚物などを送付する行為です。ここには恋愛感情が高ぶって起こした行動というよりも、拒否されたり、強い恨みを持つケースです。

別れた夫婦、熱狂的なファン、強く依存している人間など、の関係で、拒否された悲しみが反転して「憎悪」へと変わってこうした行動に出ます。

名誉を傷つける

こちらも上の汚物などの送付を同じようなケース、間柄で発生します。具体的にはSNSやインターネット掲示板、アナログな方法ではビラなどで、被害者の評価を著しく低下させるために行われます。

やってもいない犯罪をでっちあげる。たとえば、過去に〇〇の罪で刑務所に入っていた過去があるとか、いじめで人を自殺においこんだことがあるとか、こうした名誉を傷つける行為が該当します。

性的羞恥心の侵害

わいせつな写真などを送る、卑猥な電話をする、こうしたことも「つきまとい等」となります。

性的な羞恥心を煽る行為ですね。

リベンジポルノという言葉を三鷹ストーカー事件で聞いたことがある方も多いでしょう。こうした行為もこの性的羞恥心の侵害に当たります。リベンジポルノに限って言えば、これに加えて名誉を傷つける行為でもあります。

三鷹ストーカー殺人事件の詳細はこちら

 

ちなみにリベンジポルノについては、個別で法律が制定されています。神奈川県警のページが見やすかったのでこちらに紹介させていただきます。

私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律

「ストーカー行為」って?

ストーカー行為とは、同一の者に対し、先述の「つきまとい等」を繰り返して行うことです。

ただ電子メールやコメントなどについては、生活が脅かされる、名誉が傷つけられる、外に出られないなど生活に制限が出る、といったものに限られます。

やめてほしい、拒否する姿勢が大切

こちらのブログで再三申し上げていますが、つきまとい等の事例は世の中にたくさんあるでしょう。

しかし何も言わず我慢だけしていてはいけません。

「やめてほしい」「こういうことはしないでほしい」とはっきり拒否する姿勢が大切です。この意思表示をしておかないと、ストーカー規制法に抵触しない可能性もあります。

ストーカーは男女の間でも、同性でも、SNSだけのつながりだろうと起こりえます。

あなたが「嫌だ」と感じれば、もしかしたらストーカー規制法に抵触しているかもしれません。ストーカーリカバリーサポートではこうした相談や疑問などもお受けしております。