ストーカーリカバリーサポートの守屋です。
今若者に人気のSNSであるTikTok。踊ってみた動画など多くの中高生も利用していることでしょう。そこでふと目に留まったのが学校の制服で、投稿をしている学生さんと思わしき女性。
出ているのは加工されている顔と学校の敷地内の風景だけ。およそ特定は難しいと思われる要因ばかりですが、実はそれだけでも身バレにつながってしまう可能性があるので要注意です。
学校の制服から居住地が割り出せる
TikTokでよく見かけるのが学校の制服を着て踊る「踊ってみた」という動画です。この動画では本来学校の中のようなクローズな空間で行われているものが多いです。もちろん多くの往来が行きかう路上などで撮影されているものも少なくありませんが。
しかしこういった動画は制服で撮影する人が多いんです。服装が統一されているので見栄えが良いのも理由の1つです。しかし学校の制服を知っている人が見るだけですぐにどの学校なのかが分かってしまいます。
さらにはインターネットで「学校名 制服」と検索するだけですぐに画像がヒットしてしまう時代です。もしも悪用しようとする人が現れたら・・・身を危険にさらすことにもつながりかねません。
TikTokを撮影するときは背景に要注意
TikTokを楽しむのは多いに結構ですが、撮影時にはいくつか注意点もあります。
一番気を付けてもらいたいのが背景です。例えば学校内で撮影するような場合には、名前が書かれているものの映り込みや学校名、近くのお店の看板など注意すべきことはたくさんあります。
「自分にはストーカーなんて」
と思っている人もいるかもしれませんが、その考え方は通用しない場合もあります。
アカウント名は本名やあだ名は避けるようにしよう
TikTokのアカウント名は、本名はもちろんあだななども避けたほうが無難です。
本名は本人につながる大切な情報ですし、あだ名もそこから名前を推察されたり、周囲の人から辿っていったりと本人と特定しやすい要素になりかねません。
SNSという仮想現実に憑りつかれてしまう人もいる
TikTokに限らずSNS全体に言えることですが、SNSはあくまで仮想の世界。SNSで自分のありのままをさらけ出している人もいれば、SNS上でキャラクターを作って、楽しんでいる人もいます。
SNSの楽しみ方は人それぞれではありますが、そのSNSという仮想の現実にどっぷり漬かってしまう人もいるんです。多くはネットリテラシーの低い方で非常にまじめな方などが多い印象です。
こうした人はSNSから恋愛感情などを抱いてしまい、その対象をSNSの情報が全て、自分のイメージが全て、という考え方に陥ってしまう場合も。そうなると本人の特定に躍起になったり、一方的に恋愛感情を押し付けてきたりと、ストーカーに変貌してしまう可能性があるんです。
ストーカー被害にあう可能性は誰にでもある
ストーカーはなんとなく若い女性がターゲットであると思っている人も少なくないようですが、実はそうではありません。
男性だって、高齢の方だって、とにかく誰しもがストーカーの被害に遭う可能性があるんです。ここではTikTokを引き合いに出してはいますが、いろいろなSNSで人とつながりやすい時代。以前よりも情報が多く出回る時代だからこそ、だれがストーカー被害に遭うのかわかりません。
「自分だけは大丈夫」という問題ではなくなってきているのです。
まずはTikTokなどを使っている人は、自分を特定されないよう、撮影や映り込みには最低限注意して上手にSNSと付き合っていってほしいものです。