ストーカーリカバリーサポートの守屋です。
ストーカー被害者の方から、加害者は何を考えているのかわからない、恐怖を感じるという相談を受けます。
ストーカー被害者がどれだけ、やめてほしい、嫌だ、付きまとわないでほしい、と懇願をしても、執拗に続くメールや電話、待ち伏せの嵐。これでは被害者の方が参ってしまうのも当然です。ストーカー被害の根本解決となるわけではありませんが、ストーカーはどのような心理で被害者に付きまといを続けてしまうのか、またエスカレートしてしまう理由も見てみましょう。
ストーカーは対象との接点が切れることが恐怖に感じる
ストーカーが一番何を恐れているのかと言えば、ストーカーをしている対象との接点が切れてしまうのを一番恐れています。
例えばフラれてしまったのに、いつまでも未練がましくメールや電話を続けてくる人もいますよね。
フラれたのにその人と二度と会えなくなることが、心底怖いんです。だからこそ何かアクションが欲しくて、優しい言葉をかけてもらいたくてメールや電話をする。またなんとかして会える方法はないかと画策するんです。
被害者はあいまいな返事はしてはいけない
ストーカーの被害者はこのような連絡を日々受けていると思いますが、あいまいな返事はしてはいけません。
例えば、(会うのは)これで最後だからね、とメールを返したとしましょう。
これがストーカー加害者にとってはただの成功体験なんです。
- 「やった!しつこくメールしたら会ってくれた!」
- 「強く言えば簡単に折れてくれる!」
こんな心理状態です。
普通の感覚ならば、これで今後上手く事が運ぶとは到底思えないのですが、ストーカー加害者にとっては「会える」というのがただただご褒美になるんです。
家族に見捨てられることもストーカーは怖い
ストーカー加害者となっている方の中には、既婚者や恋人がいる人も少なくありません。
執着する対象は別にいても、家に帰れば家族が待っているのです。
ここでストーカーは家族に見捨てられるのも非常に恐怖を感じているのです。家族にバレたら一発で離婚を突き付けられてもおかしくないようなストーカー行為。ものすごく矛盾しているんですが、これもストーカーの心理の1つです。
ストーカー加害者を家族に持つ方にとっては非常に悩ましい問題で、先行きが不安になると思います。
しかしそれがわかったときにも、責めたり、即離婚届けを突き付けたり、といった衝動的な行動はまずグッと飲み込んでもらえたらと思っています。
何があったのか、なぜそんな行動に出ているのか、大切な人や守るべきものが他にあるのではないのか、と1つ1つ問いかけていくようにしてください。そして最後にはストーカー行為の治療へとつなげていくのです。
ストーカーは心を壊す!回復しなければ未来はない
ストーカー行為は24時間365日行われてしまいます。その行動により被害者は精神をむしばまれ、心を壊されてしまいます。
まずはストーカー加害者が自分の罪を自覚すること。そしてそこから脱却するために「更生」という道を進んでいく決意を固めること。これがまず第一歩となります。どれだけストーカーが卑怯で、相手に恐怖を与えているのか。また自分の行動がどれだけ社会的に逸脱しているのか、をまず自覚しましょう。
そのために私たちも協力を惜しみません。
相談などの窓口を設けておりますので、お困りの方はご一報を。