ストーカーリカバリーサポートの守屋です。
さまざまな情報をえることができるようになった時代ですが、その情報はどれくらい確度のあるお話でしょうか。
たった1つの信実でも、見方を変えれば加害者と被害者が逆転してしまう。そんなことも珍しくありません。
そこで「1つの情報のみを信じてしまう」ことの危険性についてお話してみたいと思います。
自分が考えている意見と他人の意見が合致したとき確信に変わってしまう
ちょっとわかりやすいケースを見てみましょうか。
例えばあなたが男性だったとします。
ファミレスで奥様以外の女性と一緒にいる姿を第三者に見られたことで、第三者から奥様に連絡されてしまいます。
かねてから旦那の不倫を疑っていた奥様。
「この情報で確定だ!ついに尻尾を掴んだぞ!」
ここ数ヶ月でなんとなく奥様は浮気を疑っていました。それを第三者が発見したことで、疑いを確信に変えたのです。
さて、いかがでしょう?
奥様からしたら信実を掴んだ気がしているはずです。
でも信実ってそれだけじゃありません。仕事の相手かもしれませんし、兄妹の可能性も捨てきれません。
思い込みや勘違いでも、信実とは別のことを正しい情報だと思い込んでしまうんですね。
情報を見る角度を変えてみると違う信実が見えてくる?
細かな事例をお話することはできませんが、ストーカーが始まってしまう、ストーカーを受けてしまう。またストーカー被害者や加害者の相談を受ける、色々なケースがあるでしょう。
いっぽうだけの情報を鵜呑みにするのではなく、違う角度から物事を見るクセを付けるのをおすすめします。
ものすごく抽象的なお話になってしまいますが、ストーカー事件が発生してしまう背景には、様々な情報を自分の中でどう理解していくのかが背景に少なからず隠れています。
取得した情報をもう一度考えるクセを付けてみよう
- あの人は自分のことが好きなんだ
- 話せばわかってくれる
- 反応してくれると嬉しい
- メッセージを見てくれるとつながってる気がする
- 手伝ってくれたから好意があるはず
ストーカー加害者の典型的な思い込み。
自分がそう感じた、そうであってほしい、と考えている情報なんだと思います。
でも自分はそうでも相手はどうなのか。
周りからは自分はどう見えているのか、これもう一度自分の感情を抜きにして考えてみるクセを付けると良いでしょう。
たった1つの自分だけが感じている情報。
これは角度を変えて見てみると、社会通念上では「おかしい」という場合もあるんですよ。