ストーカーリカバリーサポートの守屋です。
もしあなたの職場でストーカー事件が発生したときにはどのような対応をしていますか?
職場内でこのような事態が発生するとなかなかに頭の痛い問題ですが、やるべきことを順序だてて対策をしていくことが大切です。
順を追って確認しましょう。
被害者の安全確保が第一
とにもかくにも一番大切なのは被害者の安全確保と心のケアです。
状況を確認して被害者が安心して生活ができるように会社として最大限の配慮をしていきましょう。
できる限りで送迎などを行うとか、相手との接触を減らす。
体制が整うまでは在宅勤務に切り替えるなどの対策が有効です。
加害者は本当に加害者か?
実はストーカーの訴えによるもので、本当の加害者なのかどうかを見極める必要があります。
それは加害者だとされている人を社会的に孤立させる目的があったり、日頃から疎ましく思っているなど、陥れるためにストーカーをでっち上げることも考えられるためです。
いっぽうの意見を鵜呑みにせず、公平な立ち位置で客観的に物事を判断していきましょう。
加害者と被害者を物理的に離す
加害者とされる人物が確実に加害者だと断定できたらどうするか。
次に加害者と被害者を物理的に切り離すのが非常に大切です。
上司と部下、部署の仲間同士、といったところでよくストーカーが発生しますので、それぞれが関わりのない部署などに配置転換や転勤などを行いましょう。
すぐに無理な場合であっても一時的に休職させるなどして時間を稼ぎ、最終的に加害者と被害者を物理的に離すのがポイントです。
ストーカーがあった事実の証拠を確保
ストーカーがあった事実は当事者の証言だけではいけません。
実際にストーカーが行われていた証拠をしっかりと確保していきましょう。
社内メールのログや被害者に協力を仰いでメッセージアプリやSNSのコメント、着信履歴など証拠になりそうなものは少しでも多く確保しておきます。
警察やストーカー対策専門家との連携
ストーカー事件の大きさや本人の状態によっても変わってくるポイントですが、色々確認した上で警察を入れたり、懲戒処分をしたり、どのような処分を加害者にするのかを決めましょう。
またこのあたりの判断に迷う場合は、我々のような会社にストーカー対策の専門家を間に入れて、社内のコンプラを今一度徹底するように対策を進めましょう。
社内でのストーカーは当事者同士だけの問題ではない!
ストーカーはやはり恋愛絡みが多いためか、どうしても当事者だけの問題として取りざたされてしまうケースが後を絶ちません。
気付けば深刻な問題となって会社全体に損失を与える可能性のあるものです。
こうした相談を受ける可能性のある役職の人や人事、総務で仕事をされている方、今一度会社としてストーカーの対策を整備するようにしていきましょう。
また実際に起きてしまった場合は、少しでも早く会社全体の問題ととらえて根絶する取り組みが必要です。