勝手にストーカーの警告を受けてしまうガバガバなストーカー規制法

ストーカーリカバリーサポートの守屋です。

ストーカーから身を守るためにあるストーカーへの警告。しかしこのストーカーへの警告を逆手にとって嫌がらせとも言える事案が発生しているので内容を知っていただきたいとおもいます。

ストーカー行為を受けている!と言ったモノ勝ち?

好意を寄せていた人がいたとして、その人から拒否されると悲しいですよね。

その悲しみが怒りの感情へと変化して(怒りは二次感情と言われています)、報復してやろう。と考える人もいます。

ストーカー行為を受けているわけでもないのに警察にストーカーの相談へ行き、一方的に被害者だと認められてしまったケースもあるんです。

警告と禁止命令、それぞれの問題

こうした身に覚えのない警告を受けることも屈辱ですが、そうなればなるべくその人とは関わらないように生活しなければいけません。

でも上司と部下、サークルの先輩と後輩、取引先、など必要な連絡をしなければいけない間柄である場合は、全く接触しない、というのも無理な話。

仮にストーカー行為を捏造して警察から警告が出されてしまった場合、必要な連絡であれ何かしら連絡をすると禁止命令を受けることになります。禁止命令については聴聞といって双方からの意見を聞く場が設けられます。

しかし警告については双方の話しを聞くことはなく、被害者とされる人物の申告によるもの。ただ身に覚えのない警告を受けた、という事実だけが残ってしまうんです。

ストーカーを捏造して悪用する不届きものもいる

ストーカー被害を受けている方にとっては非常に心強い味方であるはずの警察からの警告。

しかしこの警告の制度を悪用してストーカーを捏造して陥れるようなことを考える不届きものもいます。

また警告については法的拘束力がなく、いわば警察からのお願い、といったもの。

警告の取り下げをする規定もありませんので、一度出された警告はそのままになってしまうのです。「前科」として扱われるわけではありませんがそれでもスッキリはしないはず。

本来ストーカー被害者を守るためのストーカー規制法。

それを悪用する輩が悪いのはたしかですが、悪用できないような体制を作ってもらうことを祈るばかりです。