元ストーカー加害者として「東京アイドル刺傷事件」に思う事とは 東京

今日のニュースで「東京アイドル刺傷事件」の被害者の方が今月の3日には奇跡的に意識を回復していたと言う報道を見てホッとした。

しかし、私は過去某ハラスメントカウンセラーにテレビ番組の中で「元最も危ないストーカー」と迄言われたストーカー加害者として

本来は非常に喜ばしい報道で有るはずの「意識回復」朗報が、当の被疑者である此の加害者に取って、どの様なもので有ろうか?

本来ストーカー加害者と言う者は、自己感情処理能力が未発達で未成熟な為、自分ではコントロールしたり処理したり出来ず誰かに依存、執着する事で他人に自分の感情を充足して貰おうとする。

そして、一度ターゲットを見つけ出すと自己の感情を充足して貰おうとしアプローチするが、一度相手に断られたり又満足させて貰えないとなると、相手の気を惹く為にお世辞を言い変に媚びを売ったり、かと思うと馬事雑言を浴びせかけたりと、兎にも角にもターゲットに振り向いて貰おうと涙ぐましい努力をする。

しかし、そんな状況下ならば当然の如く相手に無視されたり電話メールしても、そっけない対応や無視されたりする。相手が無視したりメール等でも返事が返って来ないと言う事は望み薄で有り、正常な大多数の人は「望みはない若しくは嫌われている」と認識し諦めるのが普通である。

しかし、ストーカー加害者と言う生き物は相手の迷惑等意に介さず、一度「この人しか自分の思いを分かってくれる充足してくれる人はいない」と勝手に頭の中でスイッチが入ってしまえば、自己感情のみの充足の為だけに捕らわれてしまう為、本来はつきまといや複数回電話並びに複数回メール等をすればするほど関係性の回復等有り得ず、益々窮地に陥る行為も「誤解を解きたい、先ずは話したい、振り向いて貰いたい」と言う思考に捕らわれ平気で何の躊躇もせず行えてしまう。そうすれば益々嫌われ怖がられ、やがて着信拒否やブログをブロックされたりと、自らを窮地に追い込む形になり やがて二進も三進も行かなくなるわ頭の中は益々依存対象者の事で一杯になるわで益々混乱し、忽ちストーカーの世界指標基準で有るリスク、デンジャー、ポイズンの内の最も危ないポイズンの危機的状況に陥り「相手に嫌われ二進も三進も行かない。このままでは相手は他の人に取られてしまう。自分を追い込んだ相手が憎いが好きで好きで堪らなく苦しい。だから、もう相手を殺して自分だけの者にしてしまおう」と言う所有欲に捕らわれ、今回の犯人は殺害を当然の如く決意し犯行に及んだ。がしかし加害者は当然死んでくれると思っていた被害者が意識が回復したと司法当局から聞かされても「あ~被害者の意識が戻っって良かった」と思う所か被害者を殺しきれず「相手が他の男性にやがて取られてしまう」と言う又もや異常な不安感に襲われると共に異常な迄の挫折感に見舞われ、刑務所を出所した暁には今度こそ確実に被害者を仕留めようと画策していると推察される。

正常な一般の方では到底理解出来ないのが 「ストーカー犯罪心理」の異常性なので有る。

では、どのようにすれば加害者が出所後被害者に対しお礼参りとも言うべき再犯を防ぐ事が出来るのか?

それは、刑務所でストーカーに特化した医学的治療と更生プログラムを構築し出所迄に徹底的に治療並びに矯正し、彼が出所後迄に欧米の様に「ストーカー規制法」の一部改正する等、ICタグを加害者に取り付ける事を法制化する事で義務化し出所後の行動を司法当局が常に把握できる体制作りを急がせる一方、加害者が出所後24時間望めば何時でも更生支援を受けられる支援体制作りも政府主導の元必要不可欠なので有る。

被害者の命を守る為のICタグの法制義務化は、加害者の人権侵害とかプライバシーの侵害とかは言っておれる状況ではなく、刑務所を出た元ストーカー犯罪者や性犯罪者の再犯を食い止める為にも是非共必要不可欠な法整備なので有る。

その先駆けとして今私の団体で行い始めた極め細やかな加害者更生支援こそストーカー犯罪から被害者を守れる優一の方策だと考えます。

守屋