ストーカーリカバリーサポートの守屋です。
先日福岡で発生したストーカー事件がありました。大変痛ましいことではありますが、今回ここには触れずお話を進めて行きたいと思います。
※気になる方はこちらからチェックしてみてください。
この事件では懲役20年の判決となりましたが、それでも亡くなった方の命は帰ってくるわけではありません。
実はこれを機に警察から再発防止に向けて、県警からストーカー加害者に対して全員に精神的な治療を進めるようになったようです。
2018年からストーカー加害者の治療のために実施するカウンセリングを3回無料にする制度はありました。
ただそれを加害者全員に治療を働きかけているようです。
ストーカーは治療で治る!?治療の道があることを知るだけでもまずは前進
ストーカーは「病気」と同じだと以前から指摘をさせていただいています。
それはやはり被害者に対する執着心の強さや、自分勝手な思い込み。
相手のことを考えられない、客観視できない思考。
これらがあることで、相手のことを考えられずストーカー行為がスタートして、どんどんエスカレートしてしまうわけです。
さらにそれに加えて「ストーカー行為」そのものを辞められない加害者も多いのです。
本当ならばストーカー行為に関する治療が受けられるのを、逮捕される前、事件を起こしてしまう前に受診ができるのがベストではあります。
ストーカー行為を心から悔やみ、もうストーカーはやめようと思っている加害者でも、治療ができないと再発の可能性が残ってしまいます。こうした加害者にも「治療」という道があること。
治療を受けるハードルが下がっていることを伝えるのは無意味ではないと感じています。
ストーカー行為をしている自覚がない加害者も少なくない
前段で少し触れていますが、ストーカー行為をしている加害者というのは被害者のことを考えられない。自分勝手な解釈でストーカーに及んでいる人も少なくありません。
そのため逮捕後に治療をすすめられたからと言って、素直に治療を受けるかと言えばここは疑問点が残ります。
接近禁止命令を受けたのにも関わらず、ストーカー行為が止まらない人がまさにそれ。
なぜなら「ストーカーではない」と思い込んでいるからです。
これは逮捕されてからでも
「ストーカーじゃない!」
「相手が心配だからやっていただけ」
と話をしている加害者がいることからもわかりますよね。
こうしたストーカー加害者には、とにもかくにもまずは治療が有効となります。現在ではまだ治療をおすすめしている状況。
これが治療が義務化されてくるようになると、ストーカーの被害がほんの少し改善されるのかな、と淡い期待を抱いています。
ただもちろん私もストーカー関連の専門家ということで、被害者や加害者、さまざまな方向でストーカーに苦しむ人が一人でも少なくなってくれたらという思いで邁進してまいります。