ストーカーとYouTuber

ストーカーリカバリーサポートの守屋です。

ストーカー被害に遭うのは一般人だけでなく、さらにリスクが高いのが芸能人でしょうか。そして昨今ではYouTube人気によって、YouTuberがストーカー被害に遭うケースも目立ちます。

子どもの将来なりたい職業に上がってくるほど人気が出てきているYouTuberとストーカーの関係について見ていきましょう。

YouTuberは情報が多いためストーカー被害に遭いやすい

まずYouTuberは、動画を配信している職業。専業であれ副業であれ、日々動画を撮影してアップをしていますよね。

そこで動画がある一定地域に偏っていれば、その周辺に住んでいるんだろうな、と想像ができますし、よく行く場所などが動画に映り込んでいれば、立ち寄りやすい場所の特定が可能です。

また自宅内で撮影をしているYouTuberも少なくありません。

窓から見える景色に特徴的なランドマークなどがあれば、自宅の特定も時間の問題になってしまうかもしれませんね。

動画を撮影しているという特性から、どうしても居住地などの情報が多くなる傾向にあります。そこでつきまといなどのターゲットになりやすい、ひいてはストーカー被害に遭いやすくなってしまうんです。

自宅特定や拡散の被害に遭うYouTuberも

ネットにはスネークと呼ばれる特定班が存在しますね。面白がって自宅の特定や、特定した自宅を拡散したりするケースもたびたび起こっており、実際に自宅特定、拡散という憂き被害にあったYouTuberもいます。

そのような行為をする人は様々な理由があるのでしょうが、多くは嫉妬からくるものです。

芸能人よりも身近に感じやすいYouTube

テレビに出演している芸能人などとYouTuberが圧倒的に違うのは、その身近さではないでしょうか。普段から芸能の仕事をしている芸能人はSNSのコメントが返せない、などの制限がある場合も。

しかし個人でYouTubeをやっている人はSNSへの返信も自由ですし、普段は仕事をしながら、週末や夜間に撮影を行っているような人が大多数。

返信にコメントを入れてくれた、参加型のイベントで話しかけてくれた、撮影でバッタリ会って神対応をしてくれた、などの理由で一気に入れ込んでしまう可能性も。

非常に身近に感じられるからこそ逆にストーカー加害者が親近感を持ってしまいやすく、それがストーカー被害につながっている可能性もあります。

執拗にアンチ行為をしてくる人も一歩進めばストーカーに

ネットストーカー

別に良くも悪くも思わない動画や普通のツイートなどに対して、非常に敏感に反応してしまう人がいます。いわゆるアンチと呼ばれる存在ですが、こうしたアンチはYouTuberの動向を事細かにチェックしています。

もう監視してるんじゃないか、ってぐらいSNSに張り付き、YouTubeの動画を隅々までチェックして、どうにか粗を探そうと必死になっています。

その根幹には炎上させてやりたい、謝罪させてやりたい、などの悪意が見え隠れしている気がしますね。

ただその心理状態はともかくとして、やっていることは、YouTubeの動画を必死に見て、その人のSNSを全て確認する。大ファンと全くとなじことをやっていますよね。

ここで岩手県警さんのHPから引用させていただいた文章を見てみましょう

特定の人に対する好意の感情、またはその好意がかなわなかったことに対する怨念の感情によりつきまとい、まちぶせ、押しかけや無言電話などをする人を言います。ストーカーの特徴として、異常なほどの執着心、支配欲に基づく行動で、なかなか歯止めが利かず、行動がエスカレートすることが挙げられます。被害が小さいうちにやめさせることが肝要です。

岩手県警さんのストーカーに関するページから引用

元々の好意から、それが叶わなかったことに対して怨念の感情、とありますよね。

また「異常な執着心」というワードも出てきます。アンチの方もこれに当てはまると推測され、ネットという顔が見えない特性からエスカレート。そしてストーカーにつながりやすい危険性をはらんでいます。

YouTuberは個人情報の映り込みに注意して自衛しよう

YouTuberの方に対しては、とにかく個人情報の映り込みには細心の注意を払うようにしていただきたいと思っています。

例えば自分の車や郵便物、周辺の風景など、個人情報の特定につながるような動画はアップしないのが自衛の一番の手段でしょう。

またYouTuberの大ファンの方、またはアンチの方。

YouTuberの方へ過剰な期待、そうでなくてはいけないという決めつけは、自身が知らない間にストーカーになってしまう危険性も秘めています。インターネットという仮想世界、キャラクターを作っているYouTuberさんもいますので、理解してYouTubeを楽しんでいきたいものですね。