ストーカーリカバリーサポートの守屋です。
ストーカーと聞くと「逮捕するべき」「厳罰化をして抑制した方がいい」という意見をお持ちの方もいます。
しかしストーカーはこれだけでは効果が薄いケースが多く、もっと深く対応を考えていかなければならない問題です。
ストーカー規制法改正 厳罰化によってどうなった?
2017年、ストーカー規制法ではSNSへの書き込みについてもストーカーとされ、親告罪から非親告罪へ、懲役刑が6か月以下から1年以下へ、など強化されています。
いわゆる厳罰化がされたわけですが、それによってストーカー事件が収まっているのか?と問われるとそうではないような気がしています。
厳罰化をしても本質は変わらない
ストーカー規制法の厳罰化があったとしても、ストーカーの本質は何も変わりません。
ストーカーという自覚があって行動を起こしている加害者もいれば、無自覚のまま執拗なつきまといなどを行っている加害者もいます。
ストーカーとして逮捕されても、被害者に迷惑をかけているという自覚がない場合も。
警察の抑止力で止まる加害者もいる、しかし・・・
厳罰化が進んで、警察の抑止力で止まる加害者もいます。このケースでは付きまといなどによる被害者への執着と、警察に逮捕されることを天秤にかけています。そして警察に逮捕されるのは社会的にマズい、と判断ができるストーカーは、警察の抑止力で止まるのです。
ただ、「どうなってもいい」「殺して一緒に死ぬ」とまで考えているストーカー。いわばデンジャー、ポイズンのストーカーは抑止力では止まりません。
さらには逮捕されて、出所後も執拗にストーカーを繰り返すようなケースもあります。こうしたストーカーには厳罰化は効果が薄いのです。
ストーカーは一種の病 「治療」が必要
ストーカーには治療が必要なのです。ストーカー事件を起こし、逮捕後も治療を促すようなシステムになってはいますが、義務化はされていません。
ストーカーを厳罰化して止めるのではなく、事件を起こしてしまったストーカーを治療していく方向で考えなければ、被害者が安心できる生活は手に入れられないと考えています。
「ストーカー」は正しい方法によって、継続して治療をしていかなければすぐに治るものではありません。
まして厳罰化で全てのストーカーが止まるのであれば、厳罰化を推奨すべきなのでしょう。しかしそうではないのです。
社会的に何もかもを失ってしまう可能性がある「殺人」でさえ、社会からなくならないのです。
ストーカーは逮捕してしまえば、いったんはストーカー行為ができません。ですが、再犯の可能性もあるのです。被害者が安心して生活を送れるようにするためにはストーカーの治療は必須となるのです。
もし周りにストーカー加害者がいる、何度もストーカーを繰り返してしまう、という方がいるのならば、すぐにストーカーリカバリーサポートまでお電話をいただけたらと考えています。
治療に向けてアドバイスやカウンセリングなどもさせていただきます。こんな私も元ストーカー。同じ思いで苦しんでいる方からの相談などをお受けしています。