SNSがきっかけで始まるストーカー

ストーカーリカバリーサポートの守屋です。

今ほどスマートフォン、ことSNSが発達していなかった時代では「ストーカー」と言えば身近な人や、顔見知り、元恋人、よく行くお店の異性、などが被害者や加害者でした。

しかし今はスマートフォンの普及している背景によってか、SNSをきっかけとしたストーカー行為が蔓延しています。

SNSの利用について否定的な立場ではありませんが、使用方法や自身の安全について細心の注意を払うように利用いただきたいと考えています。

特に若い女性に被害者が集中しているように思います。SNSをきっかけとしたストーカー事件は少なくありません。

映り込みで個人情報が割れる可能性がある

流行のモノなど様々な情報を発信できるSNSは、とっても便利で楽しいコンテンツです。こうしたSNSでは顔を出す方と出さない方に分かれていますね。

しかし顔出しOK/NGにかかわらず気を付けていただきたいのが、個人情報の流出です。

例えば郵便物に住所や名前が映り込んでいたり、ガラスや鏡がおいてあって素顔が見えてしまったりするようなケースも。

ストーカーならずとも、こうした情報は個人を特定されてしまうケースにもつながりますので、十分注意していただきたいと思います。

またすでにストーカーとなってしまっている加害者が、攻撃的なコメントをSNS上に残しているような場合はさらに注意が必要です。

それはこうした投稿などを事細かにチェックして、個人情報を手に入れよう、なんとかして貴方に接触しよう、と虎視眈々とそのタイミングを伺っているからです。

高性能化するカメラ 投稿には十分注意を

わざわざ個人情報をSNSで発信する人はいないでしょう。

しかしカメラは高性能化の一途を辿っています。そのため背景として映り込んでいる郵便物、学生ならば所持品に書かれている名前などが、知らない内にインターネット上へ流出してしまう可能性だってあるのです。

一度流出してしまった情報は、インターネット上では回収できないと思っていただいた方がいいでしょう。

こうした投稿には十分注意してください。

もしストーカー行為が始まっていれば、このような細かいところまでチェックされていると考えてください。

コメントに返事があると嬉しい

SNS上で何かしらのアクションがあると投稿者も嬉しいものです。

そこでコメントを返すと、投稿者もコメントを入れた方も親近感を感じられます。そして次の投稿にもコメントが、そして次の投稿にも・・・

こうしてコメントがつながるのは「楽しい」「嬉しい」と感じる方も多いでしょう。むしろそれこそがSNSの楽しみ方の1つでもありますから。

しかしここでコメントを入れる方が、病的なまでに強い恋心を抱いてしまう場合があります。

「コメントを返してくれたし、”嬉しい”と言ってくれている。だから相手からものすごく愛されているに違いない」と妄想が始まると厄介です。

これは妄想性障害の1つで、クレランボー症候群とか恋愛妄想、エロトマニアと呼ばれている症状です。

ストーカー行為はこうして始まっていくのです。

エロトマニアとは、妄想性障害のひとつであり、自分が相手に愛されているものだと妄想的確信を抱いている状態[1]

Wikipediaより引用

「色恋営業」はストーカー被害者になりやすい

SNS上のコメントで「色恋営業」をしてしまうと、ストーカー被害者になりやすくなってしまいます。

「自分が好きに違いない」という妄想を抱かせるためには十分な材料となるからです。元々は水商売の方がお客さんに対して行っていた色恋営業ですが、対面で行うよりもSNSのコメントの方が気軽にできてしまいます。

さらにコメントでは前後の会話の雰囲気や、冗談などの「場の空気感」は伝わりません。

そこでSNS上でしか接点のない方でも、容易にエロトマニアとなってしまう危険性があるのです。

もちろんそうなるとSNS上のつながりだけでは満足せず、実際に会おうと行動を起こします。

このような状況にしないためにはSNSでのコメント返しの内容について、よく考えてから行った方が得策です。ストーカーの対策を立てるよりも、ストーカーに遭わないように行動する方が被害も少なく、日常生活も脅かされないからです。

「たくさんコメントが欲しいから」と安易に好意を装ってコメントなどを返すのは、ストーカー被害者になってしまう可能性が高くなるリスクを負うと覚えておいてください。

顔が見えないからコメントがストレートになりやすい

SNS上でやりとりが続いてくると、異様な執着を感じる瞬間がどこかで訪れます。そうなると投稿者は距離を置く行動に出ると思います。

例えば今まで返していたコメントを無視する、好意的なコメントからそっけないコメントになる、しつこいDMの履歴などを晒される、などがあるでしょう。

ふとしたきっかけで、どんどんコメントがエスカレートしてくる場合があります。被害を与えるような暴力的なコメントを残したり、脅迫めいたコメントを残したりするんです。

目に見えない、やっている人が誰かわからない、というインターネットの匿名性も手伝ってストレートなコメントへと移行しやすくなります。

ただ文句を言っているだけの人ならば、SNS上だけで終わりますし、こうした方はすぐに終息していきます。しかしこれが付きまといや住居侵入などを伴ってくると貴方への執着が半端なく、危険も伴います。

ストーカーのステージで言えば「デインジャー」や「ポイズン」という、害をなす者としてみなしてもよろしいでしょう。

※デインジャーやポイズン、などの用語についてはまた後日お話したいと思います。ここでは「実害が起こりうる可能性がある」という程度の認識で覚えておいていただければ幸いです。

アカウント閉鎖だけでは逃げられなくなる場合も

SNS上だけの付き合いから、一方的に恋愛妄想を持たれてしまい、最終的に個人情報を調べ上げられて付きまといや加害行為に発展する。

このようにSNSをきっかけとしてストーカー事件へと発展するケースがあります。SNS上だけの付き合いならば、アカウントを閉鎖するだけでなんとかなります。

しかしそのタイミングを逸したり、うかつに個人情報を漏らしてしまったりすると、アカウントを閉鎖するだけでは逃げきれなくなってしまいます。

そのためSNSをきっかけとしたストーカー被害に遭わないためには

1.投稿する写真に個人情報の映り込みがないか確認

2.コメント返しは慎重に。過度な接触を要求してきたらはっきりと断る

この2点に注意しましょう。

SNSは楽しいものですが、その危険性やリスクも理解して、安全に楽しむようにしたいものです。

もし貴方が脅迫めいたダイレクトメールを受け取っている、コメントを執拗に荒らされる、などの被害にお困りでしたら、それはストーカーかもしれません。

お困りの際はストーカーリカバリーサポートまでぜひご相談ください。

ストーカーリカバリーサポートのホームページはこちらです。