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スマホの位置情報が共有されていないか確認する方法|iPhone・Android

執筆:ストーカー・リカバリー・サポート

自分の居場所が誰かに知られていないか確かめるときは、「共有の設定」「位置情報を使うアプリ」「持ち物に付けられたトラッカー」の3か所を順に見ます。iPhoneなら設定アプリの「個人情報安全性チェック」、Androidなら「不明なトラッカーのアラート」の手動スキャンが入り口になります。

ただし、覚えのない共有やトラッカーが見つかっても、その場ですぐに止めたり捨てたりする前に、記録と安全の確保を考えてください。この記事では、2026年9月時点のAppleとGoogleの公式ヘルプをもとに確認の手順をまとめ、見つけたあとの動き方までを整理します。身の危険が差し迫っているときは、読むより先に110番に通報してください。

居場所が知られる経路には、どんなものがありますか?

スマホまわりで居場所が知られる経路は、大きく次の3つです。どれか1つだけでなく、3つとも確認するのが基本です。

経路 どういう状態か 主な確認場所
共有の設定 「探す」やGoogleの現在地の共有で、特定の人に居場所を見せる設定になっている iPhone:個人情報安全性チェック、「探す」の「人を探す」/Android:Googleアカウントの「現在地の共有」
位置情報を使うアプリ 入れた覚えのないアプリや、必要以上に位置情報を使うアプリがある iPhone・Androidとも、設定の「位置情報」にあるアプリの一覧
持ち物に付けられたトラッカー AirTagなどの紛失防止タグ(持ち物の場所を知らせる小型の機器)が、バッグや車に入れられている iPhone:トラッキング通知/Android:不明なトラッカーのアラート

3つ目のトラッカーは、あなたのスマホの設定とは関係なく動きます。スマホ側の共有をすべて止めても、持ち物にトラッカーがあれば居場所は伝わり続けるため、別に確かめる必要があります。

iPhoneで位置情報の共有を確認するには?

iOS 16以降のiPhoneなら、「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「個人情報安全性チェック」で、位置情報などを誰と共有しているかをまとめて確認できます。iOS 15以前には個人情報安全性チェックがないため、下の2〜4を一つずつ確認してください(メニューの名前が一部違うことがあります)。

  1. 個人情報安全性チェックを開く:「共有とアクセスを管理」を選ぶと、人ごと・アプリごとに共有している情報を一覧で見られます。
  2. 「探す」アプリの「人を探す」を見る:自分の位置情報を共有している相手が並んでいます。覚えのない名前がないか確認します。
  3. 「探す」アプリの「デバイス」を見る:自分のApple Accountで使われている機器の一覧です。見覚えのない機器がないかを確認します。
  4. 位置情報を使うアプリを見る:「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「位置情報サービス」で、アプリごとの利用許可が確認できます。

個人情報安全性チェックの画面には、右上に「今すぐ中止」というボタンがあり、押すとすぐに設定アプリが閉じてホーム画面に戻ります。素早く画面を閉じたいときに使えます(それまでに変えた設定は保存されます)。また、すべての人やアプリとの共有をすぐに止める「緊急リセット」という選択肢もあります。Appleは、情報を変更・削除する前に、自分の安全やプライバシーへの影響を考えるよう案内しています。使う前に、下の「覚えのない共有やトラッカーを見つけたら、すぐに止めてもいいですか?」もお読みください(出典:Apple サポート「iOS 16以降を搭載したiPhone用の個人情報安全性チェック」)。

ただし、個人情報安全性チェックでは、Apple以外のアカウント(Googleの現在地の共有など)やSNSでの共有は確認できません。iPhoneでもGoogleマップなどを使っている場合は、次のAndroidの節にあるGoogleアカウントの確認もあわせて行ってください。

Androidで位置情報の共有を確認するには?

Androidでは、Googleアカウントの「現在地の共有」と、アプリごとの位置情報の利用許可の2つを確認します。

  1. 現在地の共有を見る:Googleアカウントの管理画面(myaccount.google.com)で「情報共有と連絡先」→「現在地の共有」を開くと、今あなたの居場所を見られる人が表示されます。
  2. 位置情報を使うアプリを見る:「設定」→「位置情報」→「アプリへの位置情報の利用許可」で、「常に許可」「使用中のみ許可」などに分けてアプリが並びます。入れた覚えのないアプリや、「常に許可」になっている理由が分からないアプリがないか確認します。

メニューの名前や場所は、機種やAndroidのバージョンによって違うことがあります。見つからないときは、お使いの機種のメーカーの案内も確認してください。

AirTagなどのトラッカーを付けられていないか確かめるには?

iPhoneは「トラッキング通知」、Androidは「不明なトラッカーのアラート」で、持ち主から離れて自分と一緒に動いているトラッカーを知らせてくれます。まず、その通知がきちんと届く状態になっているかを確かめます。

iPhoneの場合

  • 「設定」→「通知」→「トラッキング通知」で「通知を許可」がオンになっているか
  • 位置情報サービス、Bluetooth、「iPhoneを探す」(位置情報サービスの「システムサービス」内)がオンになっているか
  • 機内モードがオフになっているか(機内モード中は通知が届きません)

ひとつ注意があります。相手があなたのApple Accountのパスワードを知っているかもしれない場合、「iPhoneを探す」をオンにすると、その端末の場所を相手に見られるおそれがあります。Appleの案内でも、アカウントに入られている心配があるときは「iPhoneを探す」を一時的にオフにする選択肢が示されています。わざとオフにしている場合は、オンにするかどうかを先に警察や相談先と決めてください。位置情報サービスをわざとオフにしている場合も同じです(オンに戻すと、アプリや「探す」での位置情報の共有も再び動き出します)。

過去に届いた通知は、「探す」アプリの「持ち物を探す」→「あなたが所持中の見つかった持ち物」から見直せます。

Androidの場合

「設定」→「安全性と緊急情報」→「不明なトラッカーのアラート」→「スキャン開始」で、近くにあるトラッカーを手動で探せます。スキャンは10秒ほどです。ただし、持ち主のスマホと離れているトラッカーだけが対象で、何度か実行すると見つかりやすくなる場合があります。自動で届くアラートは48時間後に削除されるため、届いたらすぐにスクリーンショットを残してください(出典:Android ヘルプ「不明なトラッカーを検出する」)。

何も出なければ、トラッカーは無いと言える?

言い切れません。通知やスキャンが対象にしているのは、対応している機器だけです。

  • iPhone:AirTag以外のBluetoothトラッカーの通知は、iOS 17.5以降で利用できます。
  • Android:アラートの対象は、Find Hubネットワークに対応するタグ・ヘッドフォンと、AirTagです。
  • GPS発信機などの機器は、これらの通知の対象として案内されていません。
  • 通知やスキャンは、持ち主から離れて動いているトラッカーが対象です。相手と一緒に暮らしている場合など、相手のそばにいる間は、トラッカーがあっても通知やスキャンに出ないことがあります。

何も出なくても不安が続くときや、偶然とは思えない場面で相手が現れるときは、警察や相談先に相談してください。

通知が来たら、どこを探す?

通知から音を鳴らせる場合は、音を頼りに探します。Appleの案内では、上着のポケット、バッグの外ポケット、車など、ふだんあまり開けない場所に入っていることも考えられるとされています。見つからず身の危険を感じるときは、安全な公共の場所に移動してから警察に相談してください。

覚えのない共有やトラッカーを見つけたら、すぐに止めてもいいですか?

止めること自体は大切ですが、止める前に「記録」と「相手が気付いたときの備え」を考えてください。急に止めると、相手が気付いて行動を変えることがあるためです。

  • 先に記録を残す:共有相手の名前、アプリ名、トラッカーの情報が出た画面は、スクリーンショットで残します。Appleの案内でも、トラッカーを無効にする前にスクリーンショットを撮ることが手順に入っています。
  • 止めると気付かれることがある:通知が届かなくても、相手の画面の一覧からあなたが消えることなどで、止めたことに気付かれる可能性があります。
  • トラッカーの電源を切ると手がかりが消えることがある:Googleの案内では、一部のトラッカーはオフにすると初期状態に戻り、持ち主につながる情報が消えて、警察が詳しい情報を得られなくなる場合があるとされています。また、オフにすると危険だと思う場合はオンのままにしておく判断もありうる、と案内されています。
  • いつ、どう止めるかは相談してから:相手に気付かれたときにどうするかを含めて、警察や相談先と一緒に決めるほうが安全です。
  • 引っ越しや避難の前は特に注意:共有が続いたまま移動すると、移動先を知られるおそれがあります。移る前に、共有やトラッカーをどうするかを相談先と決めておいてください。

これは、突然の着信拒否やブロックがかえって危険を大きくすることがある、という点と同じ考え方です。詳しくは被害に遭ったら、まずこれだけはもあわせてご覧ください。警察に相談するときの記録の残し方は、警察を動かすために必要な「証拠」とは?個人でもできる記録の取り方でもまとめています。

急ぎではない相談は、警察相談専用電話の#9110で、かけた地域の警察の相談窓口につながります(受付時間は都道府県警察ごとに違います)。一部のIP電話などからはつながらないため、その場合はお住まいの都道府県警察の相談電話を使ってください。

承諾なく位置情報を取るのは、ストーカー規制法の対象になりますか?

恋愛感情その他の好意の感情や、それが満たされなかった恨みを満たす目的で、承諾なく相手の位置情報を取ることは、ストーカー規制法の「位置情報無承諾取得等」にあたりえます。

  • 対象になる行為:相手が持っているGPS機器などの位置情報を承諾なく取ること、紛失防止タグの位置情報を承諾なく取ること、相手の持ち物にこれらの機器を承諾なく取り付けることなど(第2条第3項)
  • 紛失防止タグの追加:紛失防止タグを使った位置情報の無承諾取得等は、2025年(令和7年)12月30日施行の改正で規制の対象に加わりました
  • 罰則:繰り返せば「ストーカー行為」となり(第2条第4項)、1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金の対象です(第18条)
  • 繰り返される前でも相談できる:相手に不安を覚えさせる位置情報無承諾取得等は禁止されていて(第3条)、繰り返すおそれがあると認められれば警察の警告の対象になりえます(第4条)

条文はe-Gov法令検索「ストーカー行為等の規制等に関する法律」、改正の内容は警察庁「ストーカー規制法が改正されました!」で確認できます。自分のケースが当てはまるかどうかは状況によるため、判断は警察や弁護士に相談してください。制度の全体像はストーカー規制法とはで整理しています。

私たちには、どんな相談ができますか?

私たちストーカー・リカバリー・サポートは、元ストーカー加害者である代表が立ち上げた団体で、被害者の方、加害者本人、ご家族のご相談を同じ窓口で受けています。電話・メールは24時間受け付けています。

被害者の方には、警察への同行や、顧問弁護士・連携医療機関へのおつなぎ(ご相談をお受けした方が対象で、おつなぎに別途の費用はかかりません。相談の費用はご相談の費用をご覧ください)をしています。相手への対応が必要な場合は、私たちが直接相手に接触するのではなく、弁護士を通して進めます。「居場所を知られている気がするけれど、どこから手をつければいいか分からない」という段階でもかまいません。被害者の方向けの支援は被害者の方へにまとめています。

よくある質問

Q. スマホの位置情報サービスを全部オフにすれば安心ですか?

A. スマホの共有やアプリによる利用は止まりますが、それだけでは十分ではありません。Googleの案内では、スマホを機内モードにしたり位置情報をオフにしたりしても、持ち物に付けられたトラッカーによる位置情報の共有は止められないとされています。また、位置情報をオフにすると、iPhoneのトラッキング通知やAndroidの自動のアラートも届かなくなります(Androidの手動スキャンは、Android 11以降なら位置情報がオフでも使えます)。急にオフにすると相手が気付くこともあるため、記録を残してから判断してください。

Q. スマホを初期化すれば、すべて消えますか?

A. Appleの案内では、工場出荷時の設定に戻すと、知らないうちに入れられたアプリも含めてデバイス上の情報と設定がすべて消去されるとされています。一方で、共有されていた証拠も消えてしまいます。初期化する前に画面を記録し、できれば警察や相談先に相談してからにしてください。持ち物に付けられたトラッカーは、スマホを初期化しても残ります。

Q. 見つけたトラッカーは、捨ててもいいですか?

A. 捨てる前に、警察への相談を考えてください。Appleの案内では、警察に届け出る際にAirTagなどの本体やシリアル番号の提示を求められる場合があるとされています。トラッカーの情報画面をスクリーンショットで残し、本体は捨てずに保管してください。ただし、電源が入ったトラッカーを持ち歩くと、その間も居場所が伝わる可能性があります。電源を切るか、どこに置いておくかは、警察や相談先と一緒に決めてください。

居場所を知られているかもしれないという不安は、一人で抱えるほど大きくなります。確認のしかたが分からないとき、見つけたあとにどうすればいいか迷うときは、お問い合わせからいつでもご相談ください。

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いま抱えていることを、そのまま聞かせてください。加害者の方も、被害者の方も、そのご家族も、同じ窓口でお受けします。

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身の危険が差し迫っているときは、まず110番に通報してください。

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