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「相手のためにやっている」――その思い込みが最も危険な理由

執筆:ストーカー・リカバリー・サポート

「自分は相手のことを心配しているだけ」
「あの人を守りたいだけなんだ」

ストーカー行為をしている方の多くが、こう感じています。
悪意があるわけではなく、むしろ「善意」のつもりで行動している。
だからこそ、この思い込みは厄介で、そして危険なのです。

「愛情」と「執着」は、本人だけが区別できない

ストーカー
  • 恋愛感情と執着の違いは、外から見ればはっきりしています。
    しかし、当事者にとってはまったく同じものに感じられます。
    「相手が幸せならそれでいい」と口では言いながら、相手の行動を逐一チェックしてしまう。
    相手が自分から離れようとすると、激しい不安に襲われる。
    「自分がいないとこの人はダメになる」と本気で信じている。
    これらはすべて、愛情ではなく「支配欲」や「見捨てられ不安」から来ている行動です。
    けれど本人の中では「大切に思っているからこそ」という物語が成立してしまっています。
    この認知のズレを、一人で修正するのはとても難しいことです。
    なぜなら、ズレていること自体に気づけないからです。

「相手のため」は、実は「自分の不安を鎮めるため」

少し厳しい問いかけをします。

その行動は、本当に相手が望んでいることですか?
それとも、自分が安心するためにやっていることですか?

何度も連絡する。相手の予定を把握しようとする。居場所を確認する。
これらはすべて、相手の安全のためではなく、「自分の中の不安を消すため」の行動です。

相手が応答しないと落ち着かない。
相手の行動が見えないと恐怖を感じる。
その感情を処理できないから、行動で埋めようとする。

この構造に気づくことが、回復の第一歩です。

気づきの瞬間は、一人では訪れにくい

「相手のため」という思い込みの中にいる限り、自分の行動を客観視することはできません。
友人や家族に「それはおかしい」と言われても、「わかってもらえない」と感じてしまう。

だからこそ、同じ経験をした元加害者である代表との対話のように、第三者と話すことが必要です。
第三者の目を通して初めて、自分の行動の輪郭が見えてきます。

「愛情だと思っていたものが、実は執着だった」
「相手のためだと思っていたことが、自分の不安の裏返しだった」

この気づきは痛みを伴いますが、ここから本当の変化が始まります。

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